中古バス購入ガイド

中古バスの売買についての商慣習は、中古の乗用車の売買と大きく違います。『中古バスの達人』では、「中古バスの売買についての商慣習」に準じて取引についてのルールを策定しました。

中古バスの達人の取引条件

1.売主車庫にて現状渡し

車両現物を確認いただき、売主さんの車庫にて、現状渡しの条件にて売買をお願いしてます。

※原則、引渡場所は、売主さんの車庫になります。別の場所を希望される場合は、売主さんとの相談になります。

※現状渡しとは、車両を現状のまま買い受けます、という意味です。引渡し完了後の故障や不具合についての保証はございません。購入前にしっかりバスを確認してから購入しましょう。

2.購入者による、名義変更と車両の再塗装

車両引き渡し後、買主様に、名義変更、車両の塗装お願いしてます(売主様の了承をいただければ、免除となります)。具体的な手続きや作業については、下記に注意点をまとめました。一般の方でも対応可能ですので、ご安心ください。

3.成約時、バスの車両代とは別に、弊社サービス利用料がかかります。
 【 料 金 】

  • 売買代金が200万未満・・66,000円(税込)
  • 売買代金が200万円以上・・代金の3.3%(税込)

※車両代金は、売主様会社に直接振り込み。利用料については、弊社に振り込み。
※成約時ですので、問合せや現車確認の際に費用がかかることはありません。

ここについては、業界標準と大きく違います。従来、中古バスの販売業者がバスを買取り、利益を上乗せした価格にて販売するという方法が取られてます。「中古バスの達人」では、従来の取り引きとは違い、売主さんと買主さんとで直接契約いただき、弊社は規定の利用料をいただくこととしました。これにより不明瞭な中間マージンを省き、市場価格よりお得にバスを購入いただいてます。

契約は売主さんと直接契約ではありますが、売主さんとの交渉や売主さんへの問合せは、事務局が行います。都度、疑問やその後の対応方法等についてもアドバイスさせていただきます。

購入までの流れ

購入までの流れ

STEP1:問合せ後、事務局からバスの写真(外装加工済)を送付

STEP2:買主申込後、加工前の写真・車検証・売主さん住所等情報を送付
※買主申込は、最初にお送りするメールから行います

STEP3:売主さんの車庫にてバスの現車を確認

STEP4:契約書に捺印(郵送でやりとり)

STEP5:車両代・サイト利用料を振り込み

STEP6:売主車庫にて、引渡し
※バスと名義変更用の書類一式を受け取る

STEP7:陸運局にて名義変更の手続き
完了後、事務局に変更後の車検証の写し送付してください。

STEP8:塗装変更
完了後、事務局に変更後の写真を送付してください。

売主さんの車庫が遠隔地の場合

売主さんの車庫への訪問を1回で済ますことも可能です。上記 3 ~ 6 を一度に行います。
その場合の流れは下記

STEP1:問合せ後、事務局からバスの写真(外装加工済)を送付

STEP2:買主申込後、加工前の写真・車検証・売主情報送付

------ここまでは、一緒------

STEP3: 現車確認前に、契約内容等をつめる

STEP4: 売主車庫へ行く

  • まず、バスの現車を確認する
  • 問題なければ、車両代金を支払う
  • 引渡しを受ける→そのまま乗って帰る

STEP5: サイト利用料を支払う

STEP6: 陸運局にて名義変更の手続き

STEP7:塗装変更

買主さんの車庫等での引渡しを希望の場合

運転免許等の関係で、売主さんの車庫から乗って帰れない場合の対応方法

  1. 専門の業者(陸送屋)に依頼する
  2. 売主さんに運送を依頼する

※いずれにしても追加の費用が必要になります。詳細は事務局までご相談ください。

引渡し後の名義変更の手続き

購入するバスの車検が残ってる場合(自分でできるよ)

必要書類と車両とお金をもって、陸運局(※)に行くだけ。即日、ナンバーがもらえます。

 ※陸運局・・購入後のバスを駐車しておく車庫を管轄する陸運局

必要な書類(参考)

check 売主さんからもらう書類

  1. 『車検証』の原本
  2. 過去1年分の『整備記録簿』
  3. バス会社の『減車連絡票』
  4. バス会社の『自動車税の納税証明書』
  5. 署名捺印済の『譲渡証明書』
  6. 署名捺印済の『委任状』
  7. 上記書類に捺印した印の『印鑑証明証』

check 買主さんが用意する書類

  1. 『印鑑証明証』
  2. 車庫証明・・管轄の警察署で発行してもらいます

購入するバスの車検がない場合

登録の前に車検をする必要があります。車検と登録作業を整備工場に、お願いしましょう

必要な書類(参考)

check 売主さんからもらう書類

  1. 『登録識別情報等通知書』の原本
  2. 署名捺印済の『譲渡証明書』

check 買主さんが用意する書類

  1. 自賠責の保険証書・・知り合いの保険屋さんで加入してください
  2. 車庫証明・・管轄の警察署で発行してもらいます

check 仮ナンバー取得の際に必要な書類

  1. 自賠責の保険証書
  2. 運ぶバスの『登録識別情報等通知書』
    ※役所により、原本が必要な場合と写しでOKな場合があります。役所に確認してください。

売主さんの車庫からどうやってバスを運ぶの?

車検がないバスは、公道を走ることができません。そのバスを売主さんの車庫で引き渡されてもそのままでは移動できません。車検のないバスを購入される際には、買主さんに『仮ナンバー』の取得をお願いしてます。お近くの市区町村役場で仮ナンバーの交付を受け、引渡し当日にご持参いただきます。持ってきた仮ナンバーをバスにつけ、整備工場に運び込みます。工場で仮ナンバーを外していただき、交付を受けた市区町村役場に返納します。

購入後の車両の塗装

購入するバスの塗装状況により、購入後の塗装にかかる費用が変わります。

下地に、シールで社名、ロゴ等を貼ってある場合

→シールを剥がすことでOK。ご自分で作業する方が多いです。
(ドライヤーでシール部分をあたため、ゆっくり剥がす。)

※整備工場等に依頼した場合・・作業内容は一緒で、10万円弱

社名やロゴマーク等が、塗装してある場合

→塗装でマーク等を塗りつぶす作業が必要です。ご自分で作業される方はほとんどいません。整備工場で作業してもらいます。バス全面(全塗装)の場合の費用は70万円~100万円。

バスの排ガス規制についての注意

バスの紹介ページを確認した際に、【NOXPM適合】【九都県市規制】に『適合してません』と記載のあるバスを購入する場合は、注意が必要です。

・【NOXPM適合】の欄に『適合してません』のバスの場合、お住まいの場所によっては、車輛登録の際に登録ができず、ナンバーがもらえなくなることがあります。

・【九都県市規制】の欄に『適合してません』のバスの場合は、東京等に行った際に、罰金50万円を請求される可能性があります。

制度の詳細は、こちらからご確認ください

バスの乗車定員が、30人以上の場合の注意

バスを所有する際に、整備管理者の選任が必要になります。

ただし、自家用の場合は、整備工場さんに委託することができます。購入後に車検や整備を依頼する予定の整備工場さんにお願いしてみましょう。

※名義変更や、登録の際に、委任状の提出が必要になります
※書類のひな形については、事務局からお送りしますので必要の際は連絡ください。

整備や車検をお願いする修理工場を見つけておきましょう

整備や車検等の必要が出てきた場合、メーカーのディーラーでお願いしようと思う方が
多いですが、できたら、メーカー系じゃないバスの整備工場を見つけておくことをお勧め
します。

バス会社さんの話ですと、ディーラー系の工場ですと、新車を購入するバス会社、運送屋さんを優先する傾向があるのか、納期がかかり、費用も高いとのことです。
全く当てのない方は、知り合いのバス会社や運送屋さんお聞きになったり、検索してみるなどして見つけてください。

現車確認の時、注意したいこと

チェック

引渡し後見つかった不具合・故障については、買った方がご自分の費用で修理する必要があります。購入前にしっかり、実際のバスを確認しましょう!

車両の下側、足回りを確認しましょう

バスの下側、足回りは、サビやすく不具合の出やすい場所です。サビがひどく部品の強度等に問題がある場合は、車検が通らないケースもあります。サビで穴があいたりしてないか、等しっかり確認しましょう。

足回りの確認方法

  • タイヤとフェンダーの隙間から奥を覗き、奥のシャーシを確認する
  • 車体と地面の間から、覗き込み、車体下側の状態を確認する。

エンジンをかけてもらい、エアコンをつけてもらいましょう

エアコンの修理が発生すると高額な修理費になることが多いです。エアコンの状態を確認しましょう。

ただし、年式が古い車輌の場合は、元々のバスの仕様等の問題で効きが弱く感じるケースもあります。疑問に思った場合は、売主さんにどう整備していたか、追加の整備が必要か確認してみましょう。

エンジンやラジエーター等確認しましょう

バスの車体下部はパネルになってて、はねあげて内部を確認することができます。エンジンやラジエーターなどが収まってます。パネルを開けてもらい機械部分を確認しましょう。また、はねあげたパネルの角等にサビがないかもチェックしましょう。

外装のへこみや、フロントガラスの飛び石跡等チェック

営業で使用してるバスは運転時間も長く、フロントガラスに飛び石があたったり、コツンとぶつけたりする確率は、乗用車と比べ非常に高いです。当然営業で使用してる車輌なので都度補修する会社がほとんどですが、一通りキズ等がないか確認しましょう。

修理が必要な箇所がなくても、過去にどこをどんな修理をしたか売主さんに確認しましょう。

公道での試乗をご希望の場合

公道でバスの試乗するには、法令によりバス会社さんの社員の方の同乗が必要になります。また、事故等があった場合の備えとして、事前に任意保険に加入いただきます。希望の場合は、現車確認の前に、事務局まで連絡ください。